紅いピアスの眠り姫


「ピアスを開けたって何も変わらない。

そう思っていたけれど違ったみたいね。」


さっきとは違う彼女に戸惑った。



「病気を治して生きるんだ。
ひとりぼっちはもう嫌だ。
ってピアスを開けたのに、一ヶ月経っても何も変わらなかった。」


ゴクリと唾を飲み込んだ。



「だけど、君と出逢った。
ひとりぼっちじゃなくなった。」
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