紅いピアスの眠り姫


「あっ!」



花びらが揺れて病室に舞い込んだ。



馬鹿にしたように僕の周りで遊んでから、彼女の髪の毛の上に身を委ねた。



「やっぱり、ピアスを着けて運命に立ち向かうのも悪くないね。」



壁にもたれて彼女を見守る。
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