アタシは元カレに恋をする。
「えっ、大丈夫なんですか?!」


「まあ、肺をちょっと手術したから一命はとりとめたわよ。でもそれからは、体調が崩れていく一方なの。」


「「………」」


アタシも堂本君も黙ってしまった。


「あのっ!!いつでもココアクッキー持ってくるんで、頑張ってください!」


「うふふ。梨々香ちゃんがそう言うなら頑張るわ!」


三人で笑いあった。


堂本ママが明るい人で良かったぁ。



「今日は本当にありがとう。ココアクッキー美味しかったわ♪」


「いえ…どういたしまして。」


「俺、送ってくよ。母さんは家でゆっくりしててくれ」


「あらあら、若いっていいわね。行ってらっしゃい」


「お邪魔しましたー」


アタシたちは家を出た。


「梨々香」


「ん?」


「ありがとな。俺の母さんのために見舞いに来てくれて」


「ううん、大丈夫だよ。」


「あのさあ梨々香…」


「なあに?堂本君」


「大好きだ。キスしてもいいか?」


「うん……」


アタシたちは大人のキスをした。


とろけちゃいそうだょ…


「可愛い。」


「そんなことないよ…あ、もう家だ」


「ホントだ。俺の家とお前の家近いな。」


「そうだねえ。」


「いつでも会いに行けるな。」


「はい…(照)」


堂本君はアタシの頭をポンポンしてくれた。


「じゃあな。大好きだ。」


「さっきも聞いたょアタシも大好きだからね」

堂本君は帰っていった。



これで、博樹のこと忘れられるかな……。
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