アタシは元カレに恋をする。
揺れる想い。
当日。


アタシは、ブランドのワンピースを着ていった。


駅前にはまだ、堂本君の姿はなかった。


(早く着きすぎたかな。)


しばらくボーッとしていると…


「梨〜々〜香〜!!!」


「どーも♪」


「どんくらい待った?」


「10分くらい。」


「良かった。……可愛いね、それ」


堂本君の顔はリンゴのようだった。


「だってこれ、ブランドだもん。……似合ってるよね…?」


「もちろん。めっちゃ可愛い…」


アタシは、自分から堂本君と手を繋いでみた。


「へー、珍しいね。梨々香から繋ぐなんて。案外、積極的だな」


「だっていつも堂本君からだとつまんないでしょ?」

あーあーあー(*/ω\*)


「あのねー、抱きたくなるようなことあんまり言うなここ、公の場だから」



………積極的でいれば、本当に忘れることができる?

忘れられる?


アタシはそのことばっかり考えてしまう………。
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