それでも貴方を愛してる



「べ、別に何してたって陸に関係ない」

「……ふーん」




陸は興味なさげに私のことをあっさりと解放した。




「姉ちゃんさ、要の気持ちも少しは考えてやれよ」

「……え?」




今までにないぐらいの怖さで陸は私を見つめていた。


いや、睨んでるって言う方があってるかも知れない。




「俺、姉ちゃんのことも大事だけど要のことも大事だから」

「…っ」





陸はそういうとリビングに入って行った。


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