それでも貴方を愛してる



「あれ?姉ちゃん?」


若菜と街を歩いていると、後ろから声がした。



「あ、陸!」


私の一個下の弟の陸がいた。


「若菜さんも、こんにちはー」


陸は若菜に挨拶してから、私に向き直った。


「姉ちゃん、その顔なに?」


眉間に皺を寄せて陸が私に聞いてきた。


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