それでも貴方を愛してる




「葵くんって最近誰とでもヤるよね」

「あ、あたしもキスしてもらった〜」

「あたしも‼」




要と廊下を歩いていると、女子たちのそんな会話が聞こえて来た。



無意識のうちに私はその女子たちを思いっきり睨み付けていた。



「…愛梨?」

「えっ…」

「眉間に、シワよってるよ」



要に言われるまで気付かなくって、要はまたさみしそうな顔をした。


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