それでも貴方を愛してる
そう言って悲しげに俯いた若菜に
「あたしは大丈夫!もう慣れたし!」
わざと明るく振る舞って大丈夫というアピールをした。
「でも…」
「ほら、チャイム鳴っちゃうよ?」
何か言いたげな顔をしている若菜を無理矢理席に座らせると丁度チャイムが鳴った。
チャイムと同時に教室の後ろのドアから葵が入って来た。
葵と…女の子三人。
これもいつものこと。
そしてその女の子たちが葵と腕を組んでいるのもいつものこと。