それでも貴方を愛してる



葵と腕を組んでいる女の子の一人が私をじろっと見て来て、急いで顔を逸らした。


葵は私の方なんか一度も見ない。




私がため息をつくとそれと同時に先生が入って来て朝のHRが始まった。


私はいつものように窓から見える海を眺めていた。



私達は最初はこんなじゃなかった。

最初はもっと仲の良いカップルだったんだ。


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