それでも貴方を愛してる



自分の耳を疑った。


今、“葵くん”って聞こえたから。




聞き間違いだと思いたかった。


でも、何回も女の子が“葵くん”と叫んでいたしその女の子を呼ぶ葵の声も聞こえた。



“…美沙っ…美沙…”



女の子の喘ぎ声がだんだんと大きくなって行って卑猥な音が図書室に響いた。



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