それでも貴方を愛してる




…早くここから出なきゃ。

バレる前に…。



そう思っているのに、私の足は鉛のように重たくて、その場から動こうとはしない。



「〜あぁっ…あんっ…」



何か水滴が私の手の平に落ちて来た。

何かと思ったら私の涙だった。



私は気付かないうちに涙を零していた。



< 63 / 207 >

この作品をシェア

pagetop