それでも貴方を愛してる




屋上の扉を開けると雨が降っていた。


そんなのお構いなしに私は屋上の柵の所まで来て、手を掛けた。



涙だかなんだかわからないものが私の頬を伝っていく。



もう制服もびしょびしょ。


セミロングの髪の毛が顔に張り付いてきて気持ち悪い。

制服が身体のラインに沿って張り付いてきて気持ち悪い。



でも、そんなのどうでも良かった。

もう、どうでも良かった。


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