それでも貴方を愛してる



葵に告白されたのは、夏休み前のことだった。

私は入学してからずっと葵のことが好きで、でも自分から告白する勇気もなくて毎日見ているだけだった。


そりゃ、学校1イケメンと言われる宮野葵に告白しても、絶対にフられると思っていたから。


でも、そんな葵から告白をうけて、あたしは嬉しくて涙が零れた。



「お、おい…⁉泣くなよ…」


告白を受けて涙を零す私に戸惑いながらも葵は涙を拭いてくれた。


「こんな、私で、よけ、れば…」


その日からわたしたちは付き合い始めた。

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