それでも貴方を愛してる




「……葵…」



私が名前を呼ぶと葵は振り返った。



「これ、どーゆことだよ⁉」



葵は携帯を突き出してきた。


そこには、さっき私が送った別れのメールが書かれていた。



「どうもこうも、そのままの意味だけど」



私はわざと冷たく言い放った。



「…んでだよっ」



葵は整った顔を歪ませて悲しそうな顔をした。

< 87 / 207 >

この作品をシェア

pagetop