【完】結婚させられました!?
「友達?そんなの無理に決まってるだろ
。余計な期待持たせんな。こまんのは自
分だよ」
「え……」
「こんな風に告白されるくらいなら、と
っとと言えば、良かったんだ」
先輩はそう言うと、ほんの少し表情を緩
めて。
照れたように頬をそめた。
それから、一瞬伏せた視線をゆっくり上
げて、私をじっと見つめた。
―――ドキドキドキドキ……。
訳もなく暴れる心臓を、ぎゅ、と抑えつ
ける。
だけど息の仕方も忘れたように苦しくて
。ちょっぴり切ないような甘いような感
覚に満たされていく。
「―――……好きだ」