【完】結婚させられました!?
「……可愛すぎなんだよ、バーカ」
くしゃり、と笑ってから、優しいキスを
私に落としてくれた。
◆◆◆
「───……おせーんだよ」
どいしても外せない用事があるとかで、
校舎内に残った先輩。
「神崎ーっ!」って部長さんが叫んでた
から、部長さんに呼ばれたんだと思うけ
ど。
そんなことを考えながらそとに出たら、
門に寄りかかってる音夜君が私を待って
いて。
不機嫌そうにそう言われた。
「お、遅いって……どうして音夜君が、
ここに?」
「───……心優を待ってたんだよ。一
緒に帰ろうと思って」
「なんで……」
「未来の嫁さんだから」
「……」
「───……黙んなよ、あほ」