【完】結婚させられました!?
驚いて音夜君をみた瞬間、不意に落とさ
れるキス。
「ふ……んんっ……」
すぐに離れるような軽いキスじゃなくて
、脳まで溶けちゃいそうなくらい激しく
て甘いキスに、もう何も考えられなくな
っていく。
深いキスに、足の力が抜けそうになった
瞬間、ぎゅうっと音夜君に抱き締められ
た。
「……おやすみ、心優」
音夜君はそう言うと、儚げに一度微笑み
、私の前から去っていった。
───……ドキドキなんてすんなよ、心
臓。
◆◆◆
「渡辺裕太でーす!よろしくねっ」
「黒木翼です。宜しく」
───文化祭当日。
ものすごいイケメンさん二人が、目の前
に立って居ります……。