【完】結婚させられました!?
振り向けば、ムスッと頬を膨らました音
夜君がそこには居て。
じとーっと私を見てきた。
「心優も、どこの誰ともわからん奴に、
気安く笑顔を振り撒かないの」
「え、わかるよ?黒木君と、渡辺君」
でしょ?と首を傾げれば、あからさまに
呆れたような顔をされて。
む、ムカつく~っ!
「お前、馬鹿か。名前くらい今時ナンパ
でも名乗るわ。たまたま俺のダチだった
から良かったけど」
あ、音夜君のお友達なんだ。……やっぱ
りイケメンにはイケメンが集まるものな
のかなあ?
「音夜、大変だねー」
すると、黒木君が楽しそうに笑いながら
音夜君にそう言って。
音夜君は「だろ?」なんて言いながら、
チラッと私を見た。