【完】結婚させられました!?
クイッと襟の部分を摘まんでそういう音
夜君に、コクコクと頷いた。
そしたら、音夜君はちょっとだけ、困っ
たように笑ったけど。
「やー。俺の学校って、不良多くてさ?
優等生だと目ぇつけられてたまんねーん
だわ。ま、お陰で喧嘩も強くなったし。
女の子にもモテるし?万々歳だけど!」
ケラケラと笑う音夜君を、呆然と見上げ
る。
か、軽っ!!
流石チャラ男!なんか全てが軽い!!
……と、いうか―――。
「女の子にモテモテ……って、彼女居な
いの?」
確かに音夜君、ルックスは悪くないもん
。
中学でもそれなりにモテてたし……。
それに彼女居るならやっぱり婚約は破棄
だよ!!