【完】結婚させられました!?
それが、今の俺の質問への肯定にしか聞
こえなくて、唇を強く噛んだ。
───こいつは、何度俺の心に挫折を味
わせようとすれば気がすむんだろう。
俺は一体何回。
あと何回、コイツを好きになれば、気が
すむんだろう。
確かにここに居るのに。今、触れている
のに。
どうしてこんなに遠いんだよ。
ゴールなんかが存在すんのかもわかんね
えよ。
だけど、諦めたくないんだよ。
無駄だった、って思いたくない。
好きで居たいし、好きになって欲しい。
そう思うのは普通だろ……?
「……っだって……!」
その時、心優が小さく声をもらして。
涙で潤んだ瞳で、俺を真っ直ぐ見つめて
きた。