【完】結婚させられました!?
よっしゃあ!!と内心ガッツポーズして
ると聞こえてきた音夜君の声。
「え、居ないけど。」
「そうだよね、彼女の一人や二人―――
えっ!?」
思わずバッと音夜君を見上げる。
音夜君はそれにビックリしたように、目
をパチパチさせた。
「居ない!?」
「おう」
そんな!!
だってモテモテだったんでしょ!?選り
取り見取だったんでしょ?
ボン、キュッ、ボン!!なオネーサンも
居たんでしょ!?
なのに……それなのに!
「どうして彼女が居ないのよ!」
キッと睨むようにしてそう言うと、音夜
君までムッとした表情になった。