【完】結婚させられました!?
惜し気もなくさらりといってのけた先輩
を思わず見上げれば、先輩は、クスッと
笑っていて。
ダメだ……もう頭の中、オーバーヒート
しそう……。
先輩から囁かれる甘い言葉に、耐えられ
なくなりそうだった。
「……もう先輩は黙って下さい」
「ん?え、酷くね?」
「ドキドキしすぎて死んじゃうので」
「……可愛すぎ」
黙ってってお願いしてるのに、先輩はま
たそんなことを言って私を翻弄する。
私だって先輩をドキドキさせてみたい、
って思うけど、到底無理そう。
「心優、ついたよ」
そう言われてついた先は、新しく出来た
ばかりのショッピングモール。
どーん、と構えるそれに、私は目を輝か
せた。
ここ、ずっと来たいと思ってたんだよね
!
「心優、嬉しそうだな」