【完】結婚させられました!?
ちょっとシュン、としながらそう言って私を見つめてくる先輩。
……相変わらず、ネックレスは頑なに離す気配は無いんだけどね。
「迷惑っていうか……、悪いです、こんな大金。先輩だって、そんなお金持ちってわけでも無いでしょう?」
「いいんだよ、クリスマスだから」
「クリスマスだからって……!それに、だったらなおさら貰えません!だって私、先輩に何も用意してないんですもん!」
先輩が私に色々と買ってくれるっていうなら、私も先輩に何か買いたいです、と訴えれば。
先輩は、なぜか妖艶に微笑んで。
そりゃもう、思わず見とれてしまうくらいの色気を放ちながら、甘く瞳を煌めかせて私を見つめた。
「───……いいんだよ、俺はもっと、イイモノを心優から貰うから」
「い、イイモノ?」