【完】結婚させられました!?
あんな大口叩いたのはいいけど、実際そんなにお金持ってきて無いんだよな、なんて思いながら先輩を見上げれば。
「大丈夫、お金はかからないから」
と言いながら、私の頭を優しく撫でてくれた。
そんな先輩に思わずポーッと見とれていたら、いつの間にか先輩はレジへと向かっていて。
必死で引き留めるも時既に遅し。
私の手のひらに、触るのさえも躊躇うような綺麗なネックレスの箱が乗せられたのは、言うまでもない。
◆◆◆
───それから、お昼を食べたり、またお買い物したり。
ゆっくりと久しぶりのデートを味わっていたら、いつしか夜になっていて。
「よし、じゃあ俺の家に行こうか」
ニッコリと笑いながらそう言った先輩に、頭の中はクエスチョンマークで埋め尽くされてしまった。
え、なんですと?