【完】結婚させられました!?
私の作ったオムライスに、感嘆の声をあ
げる先輩。オムライスは私の十八番(お
はこ)だ。
「おぉ~!ほんとに料理出来たんだ!」
「え、ちょっと先輩?」
今、聞き捨てならんことを仰いませんで
したか、ねえ、先輩。
しかしそんな私の疑うような視線ももの
ともせずに、嬉しそうにオムライスを頬
張る先輩。
先輩は、ニッコリと笑って、私を見てく
れた。
「めちゃくちゃ美味しい!」
無邪気に笑う先輩が、可愛くて。
思わず写メろうと思ったら、先輩が私を
手招きした。
しぶしぶ携帯をポケットに突っ込んで、
先輩の元へと向かう。
「先輩、なんです───きゃっ!?」
ソファーに座ってオムライスを食べてい
た先輩は、スプーンを置くと、軽々と私
を抱き上げて。
ビックリする私をよそに、先輩は私を自
分の膝の上へと乗っけた。