【完】結婚させられました!?
どこか神秘的な黒さを持つガトーショコ
ラに乗っけられた真っ白なそれは、思い
の外その存在を主張していて。
なんだかちょっぴり、恥ずかしい。
「そっか……俺には、ケーキなんだ」
ふ、と嬉しそうに笑う先輩に、思わず。
そう、ほとんど衝動的に。
「や、大倉と音夜君もなんだけど……」
なんて。
言ってから後悔したって遅いのに、開い
た口は塞がってくれなくて。
「そんなに俺に嫉妬させてぇの?」
「……いや…あの」
「……また、キスして欲しいのか」
ニッコリと笑った先輩に、思わず苦笑い
を浮かべるも。
───呆気なく、唇は奪われてしまった
のでした……。
先輩は妬かせると、キス魔になるようで
す……。