【完】結婚させられました!?
「んまぁ、残ったら、ラップして、冷蔵
庫入れりゃ、明日も食えんだろ」
「そっか……」
音夜君、私の好物、覚えててくれたんだ
。なんか、嬉しいな。
「とりあえず、食おーぜ」
「うん」
───……音夜君の作ってくれた料理は
どれも、すごく美味しかった。
これをずっと用意してくれてたんだと思
うと、何故だか、いとおしい気持ちにも
なって。
食べたのが早い時間だったので、まだ、
寝るまでには時間があった。
「……あのさ、心優」
ソファーに座って二人でテレビを見てい
ると、不意に、音夜君が口を開いて。
音夜君を見上げると、音夜君も私を見つ
めていた。
「……何度も言うけど、俺は心優が好き
だよ」