【完】結婚させられました!?
まさかのいきなりの告白に、心臓がドキ
ッと跳ねる。
な、なんで急にそんなこと言うの。しか
も、私が悩んでいる時をわざと狙いすま
したかのようなタイミングで。
これ以上、私を引っ掻き回して、一体何
が楽しいの。───……だけどそんなの
、理不尽すぎる言い分だから。
ほんとは、分かってる。
好きって気持ちが止められないことも、
そう簡単に消えてくれない、ことだって
。
「幼なじみなんかじゃ嫌なんだよ。俺は
、お前とキスしたり、それ以上のことだ
ってできる関係になりたい」
「……っ!」
そんな爆弾発言をされて、顔が真っ赤に
なっていく私。
そんな私を、ジッと見つめると、音夜君
が私の頬に手を滑らした。
「心優……誤魔化したり、しないで」
「な、にが……」
「俺が好きだって言ったこと、無かった
事にしたりしないで。あやふやに、すん
な、絶対」
バレてた……の?