【完】結婚させられました!?
綺羅ちゃんは、クールな美人さんで、切
れ長の涼やかな瞳と、サラサラした胸元
までの真っ黒なストレートが綺麗だ。
そんな綺羅ちゃんは、すごく勘がいい。
綺羅ちゃん曰く、私が単に分かりやすい
だけだと言うけど、そんな事はない。
だから今回も、ちょっとビックリした。
隠し事、って言われたら、やっぱり音夜
くんとのことしか思い付かない……。
「し、してな―――」
「嘘。目、泳いでるよ」
どうやら勝ち目は無いようです。
私は気持ちを落ち着かせる為に、ズズッ
とジュースを飲んで、ぷはぁ、と息を吐
いた。
それから綺羅ちゃんを見ると、ジッと私
を見ていた。
「……あ、あのね……。綺羅ちゃんも同
中だったから分かると思うけど、鷺沼音
夜ってわかる?」