【完】結婚させられました!?
それはとても、儚く。
近づけたと思っていた距離も、ふとした
事で遥か彼方へ飛んでいく。
怖いんだ。
いつか"幼なじみ"という鎖までもが消え
るのかと思うと。
心優は予想以上に海が嫌いらしい。
まだ腰の辺りまでの水位なのに、プルプ
ルと震えて俺にしがみついてる。
因みにパーカーは脱いでもらった。
そしたら、下と同じオレンジのビキニが
露になって、俺は必死で理性と戦ってた
んだけど。
だけどこいつ、海に入ったとたん、その
豊満な胸を惜しまずにぎゅうぎゅうとく
っつけてきやがる。
誘ってんのかコノヤロー。
「心優、ビビりすぎだから」
「だ、だってぇ……」