【完】結婚させられました!?
綺羅ちゃんは何か考え込むようにして、
眉間に皺を寄せている。
「先輩、どうすんの」
「!」
先輩、と言われて思わずビックリしてし
まう。
―――"先輩、どうすんの"
どうするの、なんて決まってるんだ。
わかれたくない。私は先輩が大好きなの
。だから……だから―――。
「私は、先輩を選ぶよ。どんなことがあ
っても、絶対」
そう言うと、綺羅ちゃんはちょっと笑っ
て。
「心優にこんなに想われて、先輩も幸せ
者ね」
と言った。
違う……違うよ、綺羅ちゃん。
幸せ者は私なんだよ。