【完】結婚させられました!?
はあ、と深い吐息をついてから、ベッド
から降りて、Tシャツと短パンに着替え
る。
リビングに降りると、朝食が並べられて
いた。
「おはよ、心優」
「ん。おはよー」
そう挨拶を交わしてから、席につくと、
ウインナーの香ばしい匂いが、鼻をくす
ぐった。
「「いただきます」」
それからは何も言わず、二人して黙々と
朝食を口に運ぶ。
聞こえてくるのは、ニュースキャスター
の声だけで。
あれ、いつもこんなに息苦しかったっけ
。
いつも大して気にしてなかったのに、今
朝の夢のせいで、妙に意識してしまう。
「……なあ、心優」
「ひゃいっ!?」