【完】結婚させられました!?
急に話しかけられたから、思い切り声が
裏返ってしまった私を、不思議そうに見
る音夜君。
それを誤魔化すように、苦笑いを浮かべ
た。
「なに変な声出してんだよ」
「いや、な、なんでも……」
「そ?…あのさ、今夜、花火大会行かね
ー?」
花火大会……?
「昔よく行ってたじゃん?行こうぜ」
「でも……」
「な?行こ?」
ニコニコと、有無を言わせないような迫
力でそう迫ってくる音夜君。
ああもう。
「……うん、いいよ」
敵わないなぁ……。
朝食を食べ終わると、先輩からおはよう
メールが届いていた。