【完】結婚させられました!?
「それ、懐かしい……まだ着れるかな」
「大丈夫だろ。着せてやる」
き、着せてやる……って!
「いやいや!自分で出来るから!」
「ほんとかよ?良いんだぜ?遠慮しなく
ても……」
だって!音夜君なんかニヤニヤしてるし
、目付きがやらしいんだもんっ!
音夜君から浴衣を受け取って、そそくさ
と別の部屋に逃げ込む。
「の、覗いたらビンタだよ!」
そう音夜君に忠告をしてから、着替え始
めた。
三十分後。
ちょっと大変だったけど、どうにか着れ
た。
ドアを開けてリビングに入ると、音夜君
がすでに待っていて。
私を見つけると、フワッと微笑んだ。
「……やっぱり、似合う。可愛いよ」
「あ、ありがとう……」