【完】結婚させられました!?
別に恋愛に興味が無かった訳じゃ無いけ
ど、どっちかっていうと、同い年の男の
子と付き合うのが理想だった。
年上と付き合うって事が、ただ単に想像
出来なかっただけだったんだ、って気付
いたのは、先輩を見てからだったけど。
私は別にいいって言ったのに、ほとんど
強引に引き摺られるようにして連れてこ
られた西中。
あの時は本当にありがた迷惑だって思っ
たけど、今となってはその友達に感謝。
だってあの日の出来事が、私が弓道を始
めるきっかけと、先輩に出会うきっかけ
とそれから―――。
先輩に恋をするきっかけに、なったんだ
もん。
『あれが神崎先輩だよーっ!』
稽古場には沢山の女の子が集まっていて
、そんな中、ちょっとの隙間から見えた
先輩。
最初は、まあ確かに騒がれるだけのこと
はあるな、って感じだった。
爽やかなイケメンって感じ。