【完】結婚させられました!?
そういえば、綺羅ちゃんの彼氏さんも、
大学生だったっけ……。
「……そっかぁ」
「寂しいのはわかるけど、我慢しな。ね
?」
よしよしと、宥めるように綺羅ちゃんに
頭を撫でられて渋々頷くと、
「んじゃ、俺とデートしようぜ」
どこからかそんな声が聞こえて、見上げ
れば、ニヤッと笑った大倉が居た。
「え……、大倉と?な、なんでよ」
「俺も暇だから」
「別に私は暇なんかじゃ───……」
「んじゃ、言い方変える。俺がお前と、
デートしたいから」
「っ、」
ストレートに言われるのは、困るし、苦
手だ。
だってはぐらかすことが出来なくなるか
ら。