【完】結婚させられました!?
見た目も性格も正反対そうな二人なのに
、どこか息ぴったりなのが面白かった。
『はぁー……。ったく、お前って本当に
名前とは逆方向を突っ走る男だよな。ど
こが"純"なのかわかんねーよ』
『うわっ!親友の名前を貶すなんて相当
酷いなお前!』
『誰が親友だ。ていうか嫌ならその女好
きどうにかしろや。お前のせいで弓道部
の評判が下がったらどうしてくれる』
心底嫌そうな顔をしながら純さんにそう
言う先輩。
そんな先輩に純さんはヘラヘラと笑って
見せた。
『まーまー。そう怒るなってば!可愛い
女の子が居たら喋りたくなるのは普通だ
ろ』
『時と場合と場所を考えろ。……君も、
嫌だったら嫌っていっていいからね』
呆れたようにそう言いながら、今度はこ
ちらに視線を向けてきた先輩。
あまりの突然の事に、反応が鈍くなって
しまった。
『───あ、は、はい……』
『ところで、君、ここには見学に?』