【完】結婚させられました!?
「何言ってるかわかんない」
でしょうね!!
意地悪な先輩を、上目遣いで睨むと、先
輩はため息をついて手を離した。
「……で、言い訳は?」
「……あの男の子が、可愛かったから、
お友達になれそうだなって……」
「……」
「……」
暫く流れた沈黙の後、先輩は何も言わず
私を引き寄せると、壁と先輩とで、私を
挟んだ。
思いがけず近くなった距離に、ドキドキ
と心臓が煩い。
「せ、先輩―――」
「わかってないね」
降り落とされる冷たい声。思わずビクッ
と肩が跳ねた。