Sweet Honey Birthday[完]
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次の日、部活がおわると超特急で家に帰って、クローゼットをひっくり返す。
昨日もあれから考えたけど、緊張の方が強くて、さっぱり頭が回らなかった。
布団に入ってもなかなか寝付けずに、結局3時間程しか寝ていない。
「――…ああ、もう!どうしようっ」
半泣きになりながら服を選んでいると、何事かとお母さんが顔を出した。
簡単に事情を話したら、「お母さんも行きたいな」と言っていたけれど、「うみには、これが似合うわよ」そう言って、白と青のボーダーの七分丈のシャツに、紺色のふんわりしたキュロットを選んでくれた。
時計を見ると、待ち合わせまで30分になっていて。
「やばっ、じゃあ、いってきます」
そういって、家を飛び出した。