Sweet Honey Birthday[完]


*****


次の日、部活がおわると超特急で家に帰って、クローゼットをひっくり返す。

昨日もあれから考えたけど、緊張の方が強くて、さっぱり頭が回らなかった。

布団に入ってもなかなか寝付けずに、結局3時間程しか寝ていない。


「――…ああ、もう!どうしようっ」


半泣きになりながら服を選んでいると、何事かとお母さんが顔を出した。

簡単に事情を話したら、「お母さんも行きたいな」と言っていたけれど、「うみには、これが似合うわよ」そう言って、白と青のボーダーの七分丈のシャツに、紺色のふんわりしたキュロットを選んでくれた。

時計を見ると、待ち合わせまで30分になっていて。


「やばっ、じゃあ、いってきます」


そういって、家を飛び出した。
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