Sweet Honey Birthday[完]
夏波SIDE
出会ってから1ヶ月、ずっと悩んでいたけれど、やっと家に呼ぶ事が出来た。
うみと出会った日、朝にはもう、子犬達は棄てられていて。
それに偶然気が付いて、あまり目につかないベンチの下に段ボールを移動させておいた。
学校が終わった後バイトが入っていて遅くなってしまったけど、どうしても子犬が気になって公園に引き返す。
そこには、うちの学校の制服を着た、部活帰りの女がいて。
子犬の入っていた段ボールを抱えている。
思わず声をかけると、家に連れて帰ると言う。
何故だか、このまま接点が無くなるのが嫌で「俺が預かる」と言ってしまった。
連れて帰ると怒られるのはわかってる。
連れて帰ると、案の定家族からは大目玉を食らったが、セーラだけは、ちび達が来たのを喜んでくれた。
何だかんだ言いつつも、犬が好きな家族だから、最終的に皆が取り合って可愛がっている。