Sweet Honey Birthday[完]
「歯が痒いんだよ。これ使いな」
そういって、犬用のおもちゃを手渡してくれる。
一瞬手が触れて、肩が大げさにビクッとしてしまった…
「ありがとうございます…」
顔が赤くなって、思わず俯いてしまう。
「あそんでやってて」
そういうと、先輩はふっと微笑むとキッチンへいってしまった。
子犬たちと遊んでいると、先輩がアイスティーを持ってきてくれる。
「そろそろ休憩したら?」
時計を見れば、一時間は遊んでいた。
「はい」と返事をして、洗面所を借りて手を洗う。
「いただきます…」
ソファに座ってアイスティーを飲む。
先輩は、机を挟んで目の前の床に直に座っている。