Sweet Honey Birthday[完]


*****


「駅まで送ってく」


その言葉に甘えて、一緒に駅まで歩く。


「今日は楽しかったです。ホンとにありがとうございました」


ぺこりと軽く頭を下げると。


「それなら良かった」


口角を上げて少し微笑んだ先輩を見て、折角落ち着いていた心臓がまた、激しく動き出す。


「また、会いに行ってもいいですか?」


思わずそんな事を口にすれば。


「ああ、いつでも」


そう言って頭を撫でてくれた。

その瞬間、かぁっと顔が茹で上がり、頬を手で隠す。


「あ、ごめっ」


先輩はぱっと手を離し、顔を背ける。

上目遣いで先輩を見れば、先輩の顔も真っ赤に染まっていた。

駅に着いて、「またな」と手を振り先輩は帰っていった。


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