Sweet Honey Birthday[完]
そのままなんとなく先輩と昼休みを過ごして。
たまにふっと無言の間があるけれど、先輩と二人きりでも気まずいとか、そんな事を全く思わなくて。
むしろ、この空間がとても心地いいと思った。
「そうだ、中原、今携帯持ってるか?」
そう言われて、ポケットから携帯を取り出す。
「アドレス交換するか」
「はい。赤外線でいいですか?」
「ん」
無事にアドレス交換を終えると同時に予鈴が鳴り、「夜にでも、子犬の写真送ってやる」 そんな言葉と共に先輩は立ち上がり、じゃあな、と手を振って教室に帰って行った。