ぱれっと



「…おはよう。」


さすがは貴文。
すぐに電話に出た


「…どうした?声おかしいけど…」

「それがね…」


今の状況をすばやく説明する。


「大丈夫かよ!?」

「…うーん。なんとかだいじょう…ぶ……かな?」

「…本当にか?」

「…しいていうなら、ベッドから起き上がれないくらいしか困ったことは…」

「…それは重症だっ!」



…めずらしく大きな声を出した。



「今から家に向かうから寝てろ!」


…家に向かう……だと!?


「えっ!!??」


えーーーーーーーっっっっ


「ちょっと待った」

「何だよ?」

「お気持ちだけいただいておきます。」

「何でだよー。」

「…風邪がうつっちゃうし。」


こんな風邪菌ばっかの部屋に入ったら一撃だよ。

いくら体強くても危険だよ!



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