sai
「…あ…私、いきなり来てこんな事言うの、変だと思うんですけど、私、…帰りますね。」
一瞬、
どこに帰るのですか?
と、聞きそうになった。

ネオが僕の後ろに付いて、玄関に向かい歩く。そして扉を開けてネオが外に出て、僕の方へと振り返ると…
「…あの」
僕とネオの声が揃った。
「…あ…ネオから…」
「いえ、在から…」
「ネオから、どうぞ。」
そして僕は頷く。
「明日も…来ていい…ですか…?」
僕は、自然と笑顔になった。
「同じ事を、考えていました…ネオに、明日も来てほしい、と…だから、明日も…」



こうして、今日の、今に至る。
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