sai
優しく、僕を呼んでいた。
ネオが、天使に見えた。天使なのかもしれないと思った
ネオは、僕の天使なの?
だから、いきなり僕の所に現れたの?

今の僕は、そんなネオに名を呼ばれるだけで、癒されていた…


優しい笑顔で、優しい声で、僕を呼ぶのは
「在」
ネオ
「在」
ネオ…っ





その瞬間から もう 僕は ネオが いちばん たいせつな 愛しい 人だと ネオの頬に触れた時から あったみたいな この気持ちは ネオが

でも はじめての この気持ちが 何なのかが わからなくて 苦しい…





そして、僕は全てを話した。
母さん
父さん
父さんが死んだ日、それは母さんが泣かなくなった日
自分の寿命を知った瞬間
そうかもしれないという予感

母さんからの手紙
そこに見た涙

小さい頃から、さみしかった事。



誰にも言えなかった、死への、恐怖。
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