お説教。
「泣き止んだか?」

「はい。」

ビールとつまみを持って、

ソファーとテーブルの間に座る。

「実花さん、

 部屋汚いっす。」

ベットの上には干しっぱなしの洗濯。

結構散らかったリビング。

「うるさいな!!
 
 あんたがなかなか泣き止まないからでしょ。

 泣き虫が。」

「実花さんが優しくするから。」

「は?」

「やべえまた泣けてきた。」

「もーやめてよ・・。」

「あー、まじ、

 できない自分が悔しいっす。」

その気持ちがあるなら大丈夫だ。

「わかったから、

 泣くな。

 まあ、いっぱい飲もうぜ。」

「はい、

 兄貴。」

「兄貴?」

「はい。実花さんって兄ちゃんみたい。」

「女子女子~!

 せめて姉さんにして。」
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