年上彼女のシャイ彼氏!?
タイトル未編集
そして季節は過ぎ秋へと変わり、文化祭が間近に迫ってきた。
『次ーウェイトレスやるやついないか~?』
学担が文化祭の仕事分担を決めるためのアンケートを取っていた。
『彩日夏~!開花係りにしちゃわない!?』
そう言ってきたのは由花だった。
さすが親友、私もそう思ってたんだ。だから私は軽い気持ちで
由花と開花係りをやることになった。
この軽い気持ちひとつで運命が変わるなんて…
初めての活動日、私と由花はピロティーへと向かった。
『ねぇ~仕事は楽だけど先生最悪なんですけど~(笑)』
『分かる~!高田とか鬼だよ鬼!!』
そう、私たちは学年で一番うるさい先生、高田と一緒に活動するのだった。
早速遅れて行った私たちに
案の定高田は
『ずいぶんと遅いんじゃない?』
は?5分遅れただけでずいぶん遅いのかよ。
内心そう思いながらも席に着いた。
すると前の席に座ってた男子、
いしと りょうへい がクスっと笑った。
『ねぇねぇ!!由花!聞いた!?』
『なにがよー(笑)高田?』
『ちがーう!いしと!』
『なんかされた?』
『クスって!!クスって笑ったの!!』
『『ぶぶぶっっっ』』
『『え?』』
私たちが話していると、
いしとと隣の女子、美穂が声を合わせて笑ってきた。
それに驚き私たちも
声を合わせて『え?』なんて
間抜けな声を出してしまった。
『バカだよな。川村って』
『分かるそれ。』
『ただのバカ?笑』
『性格鈴木奈々だよね(笑)』
『うるさすぎてきめーわ』
2人の会話を聞いてると
気のせいかしら?????
私の悪口を言ってる気が…。
由花の方をチラッと見ると
『彩日夏のことだね。』
苦笑いしてた。
その日、いしとは私の大嫌いなやつになった。