O.L.~Maple Honey Syrup~
「未だ頑張るのか?」
『はい』
「無理は程々に」



課長はポンッと頭を撫でて退社した。数日前は一緒に残ってくれた。



課長には課長の時間があるからお断りを入れた。



残せないって言ったけど、彼女が拗ねてますよって言ったら了承してくれた。



彼女私の同期なんだよね…。



『…此処なんだよね…』



今日も課長に指摘された。それは私が悩んでいる所で、私の迷いを課長は気付いた。



消しては設計、消しては設計…これで何度目だろう。



『これだと無難…てか、以前と同じだよ』



項垂れ手が止まる。手を止める時間なんて無いんだけど。



一葉はもっと忙しいんだもんね。



『あぁ…もっと迷宮に入ったぁ』
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