O.L.~Maple Honey Syrup~
「最近仕事忙しそうだったからご褒美だったんだ」



確かに忙しかった。立て続けに契約を取れて、それぞれ色々注文されて走り回っていた。



違う部署なのに気付いてくれたんだ。



『ありがとう』
「俺は側に居る事は出来ない」
『うん』
「だからこういう時はとことん甘えて」
『うん』



抱きしめるとそのままお姫様抱っこされ寝室へ…。ふわりとベッドへ横にさせられた。



「若干早い?」
『えっと…』
「そういう顔をすると我慢出来ない」



太陽が私たちの部屋を覗いているけど、他の誰も見えない。



太陽さん…少しの時間だけ目を瞑っていてね。もしかしたらそのままお月さんの出番になるかもしれないけれど。



「麻里亜とキャラメルの香りが混ざるとたまらない」
『美味しそう?』
「ああ。我慢しろなんて言わないでね?」



そんな優しい声で言われたら「ダメ」なんて言えないよ。
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